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【ブログ】雛人形のおはなし。男雛が持つ「笏」

■ 2022/10/26(水) 【ブログ】雛人形のおはなし。男雛が持つ「笏」
雛人形の男雛が持つ「笏」は、宮中でも、平安時代から束帯着用時には右手に「笏」を持っていました。
この「笏」の利用方法、目的はどのようなものだったのでしょう。

笏を持つとは、用途としては、身分を明確に、長い袖から手を出し、持つ人の威儀を整え、儀式や神事に際しては、姿勢を正しく敬意を込めて、決して傾かせてはいけないものであり、上級官人の象徴であり、束帯を着用する際には、必ず携帯しなければならないものでした。
笏を両手で持つのは、神拝の時や宮中儀式の場合だけで、通常は右手に「把笏」しました。

また、中国同様に、儀式を行う時に笏の裏側に紙(笏紙)を貼って、式次第などを記し備忘として用いられました。
更に、饗宴の際に、「笏拍子」と称して、即席の打楽器として使われることもありました。

「笏」の本来の読みは、「コツ」であるが、「骨」に通じ、縁起が悪いので、長さが一尺ほどあることから、尺の音を当てて「シャク」と読むようになったともいわれています。

普段は、ついつい綺麗なお雛様に目が行きがちですが、お殿様にも少し興味を持って見てみると楽しい思います。